
フルール・ド・バロネス
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/戦士族/攻3000/守2400
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):1ターンに1度、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
(2):このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、
魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
(3):お互いのスタンバイフェイズに、自分の墓地のレベル9以下のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを持ち主のEXデッキに戻し、対象のモンスターを特殊召喚する。
今回はカード紹介兼コラム回と言う事で言わずと知れた最強レベルの万能無効モンスターの1体、 『フルール・ド・バロネス』を使っての解説記事になります。2021年の【DP- 疾風のデュエリスト編】で収録されたカードで 『ネクロ・シンクロン』や 『 LL-バード・コール』あたりと同期のカードです。人によってはシンクロモンスターの無効効果持ちモンスターと言えばバロネスみたいな人もいるんじゃないでしょうか。今回はこのバロネスを使って『カードの発動』と『効果の発動』、そして【発動無効】ついて解説していけたらなと。【効果無効】に関しては別記事でまとめています
nonbiri-asahisan.hatenablog.com
まず遊戯王の魔法罠カードには【発動】と【効果】がある


正確には【カードの発動】と【効果の発動】なんですけど発動発動とわかりづらいので、今回は【発動】と【効果】という感じで略していきます。遊戯王のカード、特に魔法罠カードには基本的にこの【発動】と【効果】の2つが内蔵されています。『聖なるバリア-ミラーフォース』を例にして上げると・・・
- 【発動】条件:相手モンスターが攻撃してきた時
- 【効果】:相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する
こうなります。まあ通常魔法や通常罠カード、カウンター罠等は【発動】してから【効果】を適用すると覚えてもらって大丈夫です。彼らは【発動】と【効果】がセットになっている。ここはラッシュデュエルのカードがわかりやすいと思います。左が遊戯王OCG、右がラッシュデュエルのものですね。
永続魔法罠やフィールド魔法は【発動】と【効果】が切り離されている場合がある


この記事を書こうと思ったきっかけでもあり元凶ですね。永続魔法罠やフィールド魔法、Pスケールのカード等は【発動】しただけでは効果を全て適用出来ません。これらは【発動】を確認してフィールドに残ってから他の【効果】を使えるといった扱いになります。
つまり効果処理時のサーチ以外は【発動】と【効果】がセットではなく少しだけ離れていると思ってくれていいです。彼らは無効にしても破壊されない場合はフィールドに残るので注意ですね。
モンスターの場合は?


彼らの効果は基本的にモンスター【効果の発動】に分類されるため難しく考える必要はないです。
じゃあ【カードの発動】に関しては無いのかと言われると【召喚すること】が一応それに似た扱いになります。これを止めようと思うと【召喚そのものを無効にするカード】が必要な訳ですがまあ正直今は考えなくていいです。
あとは基本的に 強いカードには【このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない】と書かれている場合がありますがこれは【発動無効】だろうが【効果無効】だろうが無効にされてしまうと再使用が不可という扱いになります。これは【効果無効】の記事を作る時に話そうかなと。
『フルール・ド・バロネス』が無効にするのは?
『フルール・ド・バロネス』の無効効果に関しては、
- 魔法罠【カードの発動】
- 魔法罠の【効果の発動】
- モンスター【効果の発動】
この3つの発動そのものを無かったことにする【発動無効】のカードという分類になります。永続魔法で切り離されていようが問題なく止められるという最強カードですね。【発動無効】であるためダメージステップでも発動出来ます。バロネスの他だと『究極竜魔導士』や『サイバー・ドラゴン・インフィニティ』、『終戒超獣ヴァルドラス』、サベージ、巨神鳥、コズブレ、シュトラール、粛声ローガーディアン等色々なモンスターがいますね。
類似しているが少し種類が違うカード


これは 『AtoZ-ドラゴン・バスターキャノン』や 『DDD怒涛大王エグゼクティブ・シーザー』あたりがわかりやすいですね。彼らは同じ 無かったことにする【発動無効】タイプのカードなんですが実は無効にするカードの種類が違います。テキストをよく見てみると・・・
- モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、その発動を無効にし破壊する。
ん?バロネスは『魔法・罠・モンスターの効果』だったのにコイツらは『モンスター効果・魔法・罠の発動』と逆になっている。そうです。これによって彼らが無効化出来る範囲が、
- 魔法罠【カードの発動】
- モンスター【効果の発動】
この2つになっているのです。永続魔法等の【効果の発動】を止められない。これは彼らが旧時代のテキストだからですね。この系統でメジャーなカードだと『光と闇の竜』、『召喚獣メルカバー』、『餅カエル』、 『崇光なる宣告者』なんかがいます。
【発動無効】のメリットとデメリット


これは上述しましたが【ダメージステップでも発動出来る】事ですね。ことモンスター効果の無効に関しては発動タイミングの自由度が非常に高いです。例えば『閃刀姫-ハヤテ』の墓地送り効果はダメージ計算後、つまりダメージステップで処理されているので【効果無効】である『灰流うらら』では無効化出来ませんが【発動無効】ならばそれが可能。チェーンを組まれない限りはかなり幅広く見れると思います。
デメリットとしては【相手の誓約を打ち消してしまう事象がある事】と【発動無効を封じるカードの影響を受ける】事でしょうか。例えば『天底の使徒』や 『大翼のバフォメット』には
- 天底:『このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。』
- 大翼バフォメット:『この効果の発動後、ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。』
という誓約があるのですがこれをバロネスで【発動そのものをなかった】事にしてしまうと『天底の使徒』の2枚目が手札にあった場合に発動出来てしまい、大翼バフォメットの融合しか出せない縛りが消えてしまうという事が起こります。ここは注意したいところですね。まあ実際天底の場合はサーチ出来ないカードなので2枚目を警戒したところで感はありますが知識としては持っておいたほうがいい。
2つ目の 【発動無効を封じるカードの影響を受ける】の例は『失烙印』がある状態の『烙印融合』がわかりやすいと思いますね。


この状態の『烙印融合』は【発動を無効化出来ない】という『失烙印』の影響を受けています。つまりこの状況でカードの【発動無効】を行う『フルール・ド・バロネス』は『烙印融合』を無効化出来ないという事が起こってしまう訳ですね。この場合無効化出来るのはピンポイントで【効果無効】を行う『灰流うらら』や対象を取ってカード効果を無効にする一部のカードのみとなります。
とはいえどの道幅広く使えることには変わらないのでカードの【発動無効】は非常に強い効果だと言えます。
短くしようとして起きた例外


一部のカードのテキストには
- 相手が効果を発動した時にその発動を無効にする。(または○○する)
と書かれている場合があります。これは今までの説明だと魔法罠の【効果の発動】とモンスター【効果の発動】の2つを無効化できると思いますよね。これに関しては少し例外でありこのテキストは『フルール・ド・バロネス』と同じく
- 魔法罠【カードの発動】
- 魔法罠の【効果の発動】
- モンスター【効果の発動】
この3つを無効化出来ます。これはKONAMI側が通常魔法罠は【発動】と【効果】がセットになっている事を見越してなるべくテキストを短くしようとした結果生まれた物になっています。恐らくこの系統のテキストが増えると思うので割り切りましょう。
ごちゃごちゃしやすい裁定とルールの1つ


A「サベージとフルメタルって効果の発動を無効にするから【効果無効】じゃないの?」
B「いやコイツらはカード【効果の発動】そのものを無効にするから【発動無効】やな」
A「は?」
みたいな事が実際に起こり得るのでここら辺の裁定は相変わらずややこしく出来ていると思いますね。まあ知識としてはあった方がいいのかも。次回のコラムではこの対になる【効果無効】のモンスターやカードについて話していけたらなと思ってます。


